ピアノと香りで楽しむ音楽朗読劇《小野小町、ショパンを聞く》
- Miyuki Furuta

- 1月6日
- 読了時間: 4分
更新日:8月21日
2025年5月24日(土)、京都のピアノサロン アトリヱ・松田にて、新作の音楽朗読劇を上演いたしました。香老舗 松栄堂様にご協力いただき、香りの演出とともに、音楽・朗読をお楽しみいただきました。ピアノ・朗読・香(こう)の融合により、香文化の息づく京都ならではの公演となりました。
ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
[公演タイトル]
ピアノと香りで楽しむ音楽朗読劇《小野小町、ショパンを聞く》
[日時]
2025年5月24日(土) 開演15:00 (開場14:30)
[会場]
アトリヱ・松田(京都市の事業「京都市民が選ぶ 京都を彩る建物や庭園」に選出)
〒606-8081 京都市左京区修学院大林町16

[出演]
ピアノ:片山柊
朗読 小野小町役:まつむら眞弓(東映京都俳優部)
朗読 旅するピアニスト役:堀田貴裕(東映京都俳優部・東映剣会)
[制作]
音楽:片山柊
脚本:ふるたみゆき
表紙イラスト:中山尚子
[あらすじ]
春爛漫。旅するピアニスト鍵一は、幻の名曲をもとめて京都の音羽山へ。
ゆかしい香りにみちびかれ、音楽堂に辿りつくと、現れたのは平安時代の歌人・小野小町の霊……?

[脚本担当・企画者のふるたみゆきより、作品のご紹介]
『ピアノと香りで楽しむ音楽朗読劇』のシリーズ第2弾です。
音楽・文学・香りという異なる要素を融合させ、新たな芸術表現の創出をめざしました。
京都ならではの香(こう)の演出は、第1弾の《時を超えて出会う ドビュッシーと藤原定家》からさらに進化。物語と深く結びつきながら、一期一会の鑑賞体験をお届けしました。
以下、見どころのご紹介です。
♪香りでひらく新しい鑑賞体験
香老舗 松栄堂様に香りの演出をしていただきました。古来より香(こう)は、場を清め、心を整えるために用いられてきました。舞台空間に漂う香りは、鑑賞者の感覚を呼び覚まし、物語世界へと誘います。5月の公演に用いたのは、初夏にふさわしい清涼感と王朝文化の雅を兼ねそなえた香「むらさき」。香りを通じて、平安時代に生きた歌人・小野小町の存在が匂やかに浮かび上がりました。
♪ピアノと朗読のちから
劇中のピアノは、朗読と対等に語らい、時代や文化の橋渡し役を担います。
まつむら眞弓氏(東映京都俳優部)の美しく格調高い声との呼応、堀田貴裕氏(東映京都俳優部・東映剣会)の活き活きとした演技との掛け合いなど、とても聴き応えがあります。
気鋭の作曲家・片山柊氏による新作ピアノ曲や即興演奏を通じ、小野小町の和歌が音楽的に再解釈されるのも面白いところです。
♪幻の楽譜「夢の浮橋」をめぐるストーリー
本作は、旅するピアニスト・鍵一(けんいち)を主人公としたストーリーの一篇です。
彼は幻の名曲「夢の浮橋」の楽譜を探して、世界中を旅しています。
楽譜はあらゆる時代、あらゆる国に散逸し、今では断片しか残されていません。
いつか楽譜をすべて集めて継ぎ合わせ、復活上演をなしとげられる日が来るのでしょうか――。
幻の名曲をめぐるドラマにご注目ください。
[楽曲構成]
【第1幕】
♪片山柊「序曲」
♪片山柊「花の都」
♪F.ショパン「華麗なる大円舞曲 Op.18」
【第2幕】
♪片山柊「朧月夜の小野小町」
♪片山柊「遥か彼方の思い出」
♪片山柊「海を越えて香る新作ピアノ独奏曲」
♪片山柊「長き夜の 遠のねむりの みな目覚め 波乗り船の 音の良きかな」
【第3幕】
♪片山柊「夜明けに咲く音」
♪片山柊「琵琶による〈夢の浮橋〉」
♪F.ショパン「ワルツ第9番『告別』 Op.69-1」
[主催・協力]
主催:「夢の浮橋」制作企画
協力:東映京都俳優部/東映剣会、香老舗 松栄堂
後援:ピティナ(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)

ありがとうございました。今後も京都で音楽朗読劇のシリーズを展開して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。





